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今年もいい本に出会えた〜2011年の10冊 #10book2011
昨年に引き続き、@stiloさんの企画「#10book2011」に参加します。
2011年に読んだ本から10冊選んでブログで発表しよう! #10book2011 – stiloの25時間目
読むのが遅いので1年で読んだ冊数は多くありませんが。
2010年と同様、順位はつけません。
書肆小波の「2010年の10冊」はこちら
2010年の10冊 #10books2010 – 書肆小波
強く生きるために読む古典
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「生きるための古典 〜No classics, No life!」は、日経ビジネスオンラインの連載の中でも一番好きです。
本の力だけでなく、言葉の力についても気づかされた1冊。
この本(と連載)に取り上げられた本は、まだ少ししか読めていませんが、来年も引き続き挑戦していきます。
集英社 (2011-01-14)
売り上げランキング: 142749
論理哲学論考
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「生きるための古典 〜No classics, No life!」を見て挑戦した本からはこれを選択。
正直言えば内容はわからなかったけど、それでも思考を紡ぐ言葉の力強さ、ひりひりする緊張感がすごかった。
生きるチカラ
読書記録なし
第7回西三河朝会の課題として取り上げた本ですが、これは読んでよかった。よくある自己啓発書とは違った視点で、自分のやるべきことについてヒントを得られました。
集英社 (2010-07-16)
売り上げランキング: 77450
悪童日記
一九八四年
ハーモニー
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「ぞわっときた」小説3点。「悪童日記」「一九八四年」は定番中の定番ですが、もっと早くに読めばよかった。
伊藤計劃は「虐殺器官」も「ハーモニー」もどちらも衝撃的でしたが、最初に読んだ「ハーモニー」を選択。
早川書房
売り上げランキング: 14550
早川書房
売り上げランキング: 1161
四十路越え!
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実にいいタイミングでこの本に出会ったと思います。自分がしていることは間違っていない、という励みになりました。この先の人生を乗り切るためのカンフル剤になったと思います。
巡礼コメディ旅日記—僕のサンティアゴ巡礼の道
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旅のよさを再認識。紀行文学としても自己啓発書としても非常によかった。
ここに書かれたような旅と出会いを、自分もできればいいな。
みすず書房
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ねにもつタイプ
読書記録なし
「しなやかな頭」「しなやかな言葉」とはどういうものか、この本を読めばわかります。
直接役に立つことは何も書いてないけれど、読んで笑いながら頭を軟らかくできる本です。
遠い町から来た話
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「大切にしたい何か」にあふれている、涙が出るくらい美しい本。これは読んで本当によかった。心の中に「大切にしたい何か」をいつもしっかり抱いている人間になりたい。
これらからベスト3を挙げると「強く生きるために読む古典」「巡礼コメディ旅日記—僕のサンティアゴ巡礼の道」「遠い町から来た話」の3点。今年はいい本に出会えたと思う。
次点
東京トンガリキッズ
東京トンガリキッズ2011
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「東京トンガリキッズ2011」は東日本大震災のチャリティで書かれた短編小説で、「東京トンガリキッズ」は再読なので次点としました。
友人に借りて「東京トンガリキッズ」を読んだのは約20年前。
「東京トンガリキッズ」にしても「東京トンガリキッズ2011」にしても、「世界が終わる日」が非常に重く響きます。
やはりこの言葉は心に響いた。
NO FUTURE、 NO CRY
(未来はないけど、泣いちゃだめだ)
(「東京トンガリキッズ」p219 一九八九年一月七日のパンクロック)
「東京トンガリキッズ2011」は期間限定 (2012年3月まで) コピーフリーです。フリー期間は当サイトで読めるようにしてあります。
本文はこちら (リンク先pdf)。
また、奥付に「当サイトでの販売金額 (500円) もしくは任意の金額の、義援金としての日本赤十字社あて送金をお願いしたい」旨の注記があります。
めまいがするような世界〜さかしま
岡敦さんのコラム「生きるための古典 〜No classics, No life!」に紹介されていてた本です。
ここで見なかったら、おそらく手に取ることはなかったでしょう。
NO FUTURE, NO CRY!〜東京トンガリキッズ・東京トンガリキッズ2011
東京トンガリキッズ (以下キッズ80s) を最初に読んだのは約20年前。今年、新たに「東京トンガリキッズ2011 (以下キッズ2011)」が書かれました。
この機会に、キッズ80sを改めて読み返しました。
ぞわっときた〜悪童日記
かなり前から気にはなっていたけれど、手が出せなかった「悪童日記」。
手が出せなかったのは、なんだか怖そうだったから。でも気になりつつ手を出さないも気分がよくない。
救いのない話〜居酒屋
なにがきっかけでこの作品を知ったかは忘れましたが、がんばって読んでみよう、という本をリストアップした中にあった「居酒屋」。約740ページを読むのに2週間以上かかりました。
2010年の10冊 #10books2010
2010年に読んだ本から、よかったものを10冊選んでみます。
順位はつけず、感じたことでおおざっぱにカテゴリ分けしてみます。
これは確かに賛否両論だと思うけれど〜エゴイスト
浅田マコトさんのデビュー作。一気に読んでしまいました。
恋愛も親子愛も出てくる。しかしここに書かれているのは、そんな手垢の付いた言葉ではなかなか表現しづらい愛です。
なぜこんなにも美しいのか〜アフリカの日々
「高校生のための文章読本」に、この作品から「イグアナ」という2ページほどの短い文が収録されていたのですが、とても美しい文章でした。これは出典を読まねばと気になり、今回やっと手に取りました。
ひとんちのアルバムを覗く趣味
「ひとんちのアルバムを覗く趣味」とは GHOST IN THE SHELL で出てくるセリフですが、これから書くことには関係ありません。すみません。
雑誌「新潮」に掲載された福永武彦の日記を図書館で読みました。
わたし自信は福永武彦は「夢みる少年の昼と夜」しか読んだことがありませんが、いつかちゃんと読みたい作家であることもあり、この日記を読んでみました。